2007年度活動報告

NO.1

「やっている」実感はある・・・何か大切なことを忘れていないだろうか

【2007年度通常総会】

「一人ひとりの係わり」を創る

総会写真

4月21日、長野市中央隣保館で2007年度通常総会を開催しました。

「誇り・創る」をキーワードとして一年間の活動をしてきました。

特に昨年の取り組みでは@『破戒』100年・部落そして今という観点での取り組み Aドキュメンタリー「英ちゃん―70年目の修学旅行」自主制作  B千曲市での人権に係わる「市民意識調査」と「同和地区生活実態調査」の実施 C百件をこえる講師派遣事業  Dさまざまな人たちからの相談内容、相談する側から相談・支援する側としての実践がはじまったこと  E人権センターとしてのさまざまなセミナーの開催など、あらゆる面から活動を行ってきました。

総会ではこんな提案もされました。

たしかに「やっている」実感はあります。 しかし何か大切なことを忘れていないだろうか。 こうした状況だからこそ振り返ってみる必要があるのではないだろうか。 必要なもの、必要とされているもの、という観点から人権センターのあり方や事業、今後の方向を考えてみたい。

やりたいこと、やらなければならないことは沢山あります。 人権センターながの設立当時の合い言葉だった「やりながら考えればいい」をもう一度思い起こし、本年度の活動は「一人ひとりの係わり」を創っていきたいと考えています。

そこで、とっておきの取り組みがあります。 本年11月に「部落解放研究第41回全国集会」が長野県で開催することになりました。 その現地窓口を人権センターながのが行います。 まさに「一人ひとりが係われる」特徴のある長野での集会企画をしていきます。 また、@第二作目の映画制作の取り組み A教育部会の具体的活動 B「公正採用」問題、その後の調査  C各学校「同和教育、人権教育」実態調査 D各セミナーの開催など取り組みを行っていきます。

「部落解放研究第41回全国集会」(長野県開催)

現地実行委員会を結成
     中山代表理事が現地実行委員長に

委員会写真"

4月13日、長野市・生涯学習センターで、本年11月に長野で開催される「部落解放研究第41回全国集会」の現地実行委員会結成総会が行われました。 (26団体が賛同。今後さらに増える予定)

この総会に中央実行委員会の組坂実行委員長(解放同盟中央執行委員長)もあいさつされ、 一連の「不祥事問題」にもふれ、襟をただし皆さんの期待に応える運動を新たに築いていくためにも、長野で行われる全研を成功させてほしいと話されました。

 総会では、8年前に長野県で初めて行われた全研の特徴が説明され、さまざまな状況を踏まえ、財政含めてこの集会のあり方と新たな方向を考えていかなければならないことから、 現地としていくつかの課題を提起しました。 @集会の意義と位置づけを再度考える A他集会との関連 B長野県で行う意義(長野の特徴と開催地に何を残すのか) C財政と集会内容等を検討 D参加の対象をどうみていくか E集会内容そのものを考えるF開
催地としての独自の取り組みなど。

また、長野県内の参加者については三千人を目標に取り組みを進めることや、運営に関するボランティアが集える取り組みをすることが議論されました。

現地実行委員会の実行委員長には中山英一(人権センターながの代表理事)が選出され、事務局を人権センターながのが行うことが決まりました。

この日、組坂中央実行委員長と現地実行委員会代表役員が村井県知事と面会し、集会の成功に向け協力を要請しました。 集会での知事挨拶や職員の研修参加、県としての協力(補助金などの支援はいらない)に対し、集会挨拶はもちろんのこと、 協力についても具体的には検討して応えていくことが示されました。

「HIV・エイズネットながの」から

 長野県内でのHIV感染者/エイズ患者の届出数は、人口10万人当たり1.26人で全国で2番目に多くなっています。

いまや誰でも感染の可能性のある身近な問題となっています。 同時に、差別と偏見という現実は、まさに私たち一人ひとりの問題です。

HIV・エイズに対する社会の認識・理解を深め、感染予防意識を高めるとともに、HIV感染者やエイズ患者が社会の中で共に生きることを目的に、 差別や偏見をなくし誰もが自分らしく尊厳を持って生きられる社会の実現をめざして、「HIV・エイズネットながの」が昨年結成されました。 この会の代表は、内山二郎さん(フリージャーナリスト)です。

先日事務局長の酒井久雄さん(精神保健ボランティア)が事務所に来られ、別紙チラシをいただきました。 会員の皆様にお願いですが、多くの方にこうした取り組みをお知らせして頂けないでしょうか。